子供の頭痛で吐き気や熱がある場合の、病院に連れて行く目安
子供はよく熱を出します。
乳幼児期の小さな子供は特に、気温などの変化でも体温が変化しやすく、暑い時は体温も高くなりがちです。
熱があっても元気で機嫌が良い時は、病院に行かずに様子を見ても良いかもしれません。
しかし、頭痛や吐き気を訴えている場合は病院で診てもらいたいですね。
頭痛や吐き気があり、しかも熱が出た場合は、どのような病気が考えられるのでしょうか?
また、熱がない場合はどのようでしょうか。
子供の頭痛で吐き気や熱がある場合に考えられる病気と、病院へのかかり方を見てみましょう。
頭痛で吐き気と熱がある場合に考えられる原因
頭痛で高熱がある場合によくあるのが、風邪やインフルエンザに感染した場合です。
鼻水や咳などの症状がある場合は、おそらく風邪によるものでしょう。
インフルエンザにかかると、関節の痛みなども見られます。
インフルエンザの疑いがある場合は、早めに医療機関にかかりましょう。
検査はその場で簡単にできます。
注意が必要な病気の一つに、髄膜炎があります。
インフルエンザのウイルスや細菌などが血管から髄膜に入り、炎症を起こします。
大変激しい頭痛と繰り返される吐き気、首にこわばりが見られるのが特徴です。
顎を下に傾けて体につけようとしても、痛みでつけられなくなりますので、髄膜炎かどうかはすぐに判断ができます。
肺炎球菌による髄膜炎は重症化することがあり、注意が必要です。
意識が朦朧としていたり嘔吐を繰り替えす場合は、早めに病院を受診しましょう。
頭痛で吐き気を伴うが、熱がない場合
発熱がみられない頭痛でまずよくあるのが、偏頭痛です。
子供の偏頭痛は持続時間が短く、強い痛みがあります。
偏頭痛と言いますが、前頭部の両側(こめかみ部分)が痛むことが多いです。
症状がない時は、普段通り遊んだりしています。
子供の親が頭痛持ちだと、子供も偏頭痛をおこしやすいと言われています。
実際に、偏頭痛の子供は多いそうです。
偏頭痛がある前に胃腸の症状が出ることが多く、腹痛とともに吐き気や食欲不振などが見られます。
発熱を伴わないので見逃しがちですが、このような症状が見られたら、暗くした部屋で安静に休ませるようにしましょう。
その時に、少し頭を冷やしてあげると楽になるでしょう。
もう一つ考えられるのが、脳腫瘍や脳出血などの場合です。
大変激しい頭痛と吐き気が見られる時は、医療機関での検査をすぐに受ける必要があります。
特に以前に頭を打ったりしている場合は、注意して様子を観察しておかなければなりません。
歩き方がおかしかったり、痺れやめまいをおこしたりします。
病院へのかかり方
頭痛で病院にかかる場合は、以下について把握しておきましょう。
小さな子供の場合はうまく伝えられなかったりするので、様子をよく観察しておく必要があります。
●いつから、どのように痛むか
●痛む箇所はどこか
●頭を怪我していないか
●嘔吐の回数
●発熱の有無
●歩き方や動作の異常がないか
●機嫌が悪くないか
●眠気を訴えていないか
風邪やインフルエンザの疑いがある場合は、かかりつけの小児科を受診しましょう。
偏頭痛も同様に、小児科で診てもらえます。
髄膜炎や脳出血に見られるような症状の心当たりがある場合や、大変な痛がり方をしている場合は、迷わず救急車を呼びましょう。