5月でも花粉症に!原因とその対策について
春の花粉症といえば、2月から4月ごろがその時期に当たります。
しかし5月になっても鼻水が止まらなかったり倦怠感が続く場合は、それは風邪ではなく花粉症かもしれません。
5月に見られる花粉症は、原因となる植物はスギに加えて他にも幾つかあることが考えられます。
どのような植物がアレルギーの原因になるかを知っておくと、対策がしやすくなりますね。
花粉症の原因となるものを避けることは、その対策の上では大切な事の1つです。
5月の花粉症の原因とその対策について、これから見ていくことにしましょう。
5月の花粉症の原因
まずはじめに挙げるのは、よく見られるケースです。
スギ花粉に悩まされていた人は、5月になっても花粉症の症状が軽くならない場合があります。
5月になるとスギに変わって、ヒノキの花粉が多く見られるようになります。
スギ花粉にアレルギーがある人の多くは、ヒノキでもアレルギー反応が出ることが多いのです。
しかも、暖かくなって薄着になることから、肌に花粉が付着するようになります。
それが部屋の中にまで持ち込まれてしまうのです。
部屋も窓を開け放したりすることが多いので、家の中に花粉が入りやすくなります。
5月には、スギやヒノキの他には、以下の植物の花粉が多く見られるようになります。
スギやヒノキでは花粉症の症状が出ない場合は、これらの植物が原因である可能性があります。
●カモガヤ・オオアワガエリ(イネ科)
道端や河川敷、空き地などに普通によく見られる雑草です。
晴れた日の午後には、多くの花粉が飛散します。
5月から7月にかけて開花を迎えます。
東北、北海道では、時期がもう少し遅くなるようです。
●シラカンバ(カバノキ科)
4月中旬から6月にかけて開花します。
カバノキ科の植物にアレルギーがある場合は、モモやキウイなどの果物を食べた時に口の中が痒くなる口腔アレルギーを起こすことがあります。
カバノキ科の花粉と果物に含まれているたんぱく質がよく似ていることから、カバノキ科の植物で反応が出る場合は口腔アレルギーにも注意が必要です。
花粉ともう一つの原因物質
3月から5月にかけて、中国のゴビ砂漠から黄砂が偏西風により運ばれてきます。
黄砂自体にはアレルギーを起こす物質は見られませんが、黄砂に付着してくるカビやダニと有害物質がアレルギーの原因となっているようです。
黄砂によるアレルギー症状は、目のかゆみや鼻水、くしゃみなどで、花粉のアレルギーとほぼ同様なために花粉症だと思われがちです。
しかし、カビやダニなどによるアトピー性皮膚炎を発症することがあり、注意が必要です。
特にPM2.5は黄砂同様に粒子が細かいため、気管や肺に入り込んで症状が重くなることがあります。
気管支に入り込むと、喘息様の症状が出ることがあります。
5月の花粉症対策
5月の花粉症の対策は、基本的には通常の花粉症対策と同じです。
ただし暖かくなって外出の機会も増えますし、窓や扉の開閉が増えることから、寒い時期よりも対策がより難しくなります。
基本的な対策は、以下の通りです。
●外出時にはマスクやメガネをし、帰ったら洗顔とうがいをする
●洗濯物や布団は部屋干しにする
●掃除をこまめにする
●外出から帰ったら、家に入る前に外で花粉を落とす
●ドアや窓にカーテンをつけ、花粉を部屋に入りにくくする
●空気清浄機を使う
●食生活を見直す(発酵食品などで腸内環境を整える)
黄砂、特にPM2.5は粒子が細かいので、マスクを選ぶ時にはPM2.5に対応したものを選ぶ様にしましょう。
それと合わせて、花粉をブロックする効果のある鼻スプレーや鼻マスクを使うことで、よりアレルギーの元になる物質を除くことが可能です。
イネ科の植物の花粉症の場合は、原因となる植物を避けることである程度は予防ができます。
花粉がスギなどに比べると遠くまでは飛散しないためです。
河川敷や空き地の草むらなど、これらの植物が生い茂った場所には近づかない様にしましょう。
午前中や湿度が高い時は花粉が飛びにくくなるので、洗濯をする場合は午前中に済ませる様にするのも効果的でしょう。
風邪の様な症状がいつまでたっても改善しない場合は、それは花粉症かもしれません。
様々試しても効果がない、症状が辛い場合は、迷わず病院で診察をお勧めします。
原因となるものが何であるかも検査でわかりますから、それに対して効果的な対策をしていきましょう。