文化包丁と三徳包丁って同じじゃないの?違いについて知りたい!
一般的に使われる包丁と言えば、文化包丁、または三徳包丁ですよね。
野菜や肉、魚も切ることができる万能包丁と言えそうですね。
でも文化包丁と三徳包丁、見た目にはあまり違いは分かりませんが一体どんな違いがあるのでしょう?
そこで今回は、そんな文化包丁と三徳包丁の違いについてご紹介します。
一体どんな違いがあるのでしょうか?
ぜひ参考にしてくださいね!
文化包丁と三徳包丁の違いって?
それでは早速文化包丁と三徳包丁の違いについてご紹介します!
お料理がお好きな方は、ぜひ参考にしてくださいね。
実は違いはない
実は現在の文化包丁と三徳包丁には違いがありません。
基本的には同じ物の事を差します。
では一体なぜこんな名前の違いがあるのでしょう?
歴史的には違いがありました
元々は区別して使われていた包丁でした。
特に三徳包丁ができた当初は、使い勝手も違ったと考えられます。
実はこの二つの包丁は「菜切り包丁」をアレンジした物です。
和食が主だった時代、基本的に切るものと言えば野菜だったので、野菜を切ることが得意な菜切り包丁ばかりを使っていました。
しかし明治時代になり洋食が入ってくることで、肉等野菜以外の物を切る機会が増えました。
菜切り包丁は野菜を切るのに適してはいますが、肉や魚を切ることには適していません。
当時肉を切る牛刀や魚を切る出刃包丁といった物はありましたが、一般家庭ではその使い分けはとても大変。
そこで生まれたのが「文化包丁」です。
この文化包丁は菜切り包丁の切っ先を斜めに切り落としたような包丁でした。
これでも十分切りやすくはなったはずですが、更に使いやすくするために背の部分を丸めました。
この包丁の事を「肉、魚、野菜と言った3つの種類の物を切る包丁」として「三徳包丁」と呼ぶようになりました。
より使いやすくなったのですから、元々の文化包丁よりも、三徳包丁が一般的になりました。
とはいえ文化包丁は完全になくなったわけではありません。
今でも一般的な三徳包丁よりも、切っ先が斜めに切り落とされたような包丁を文化包丁として販売していることがあります。
ただ三徳包丁と同じものでも、文化包丁として販売していることの方が多いかもしれませんね。
三徳包丁の特徴って?
それではそもそも、三徳包丁とはどんな包丁の事なのでしょうか?
肉、魚、野菜を切りやすくするために、一体どんな工夫がなされているのでしょう。
両刃
食材を真っすぐ着ることができるように、両刃しようとなっているのが三徳包丁の一般的な特徴です。
多くの物が両刃使用になっているはずです。
切っ先が鋭い
三徳包丁は意外と切っ先が鋭く、肉や魚を切りやすくする工夫がなされています。
刃の反りは緩やか
刃が反っていると肉を切る時にかなり切りやすくなります。
ただ野菜に関して言うとこの反りは必要ないので、緩やかな反りの形となっています。
牛刀との刃の違い
牛刀は鋭い刃先で三徳包丁よりも長い刃を持ち、比較的スマートな印象ですよね。
しかし三徳包丁は、鋭い刃先は持っていますが、長さは短く牛刀よりも横幅があります。
この横幅は野菜を切る時に大切なもので、牛刀にはない更なる万能さの証とも言えます。
一般的には一番使われている日本製の包丁
先ほども少しご紹介しましたが、菜切り包丁から進化した三徳包丁は、日本で誕生した包丁です。
現在一番一般的で、世界中の方に使われている包丁となっています。
その万能さから「万能包丁」という別名もあるほどです。
ただしあくまでもこれは家庭での話です。
どんなものでも使えますが、よりその食材にあった包丁というものがあります。
たとえば魚には出刃包丁、肉には牛刀と言った包丁達です。
これらはそれぞれ使い方によっては100点の状態で切ることができます。
しかし三徳包丁は万能に切ることはできますが、70点程度で切ることができる包丁だと思うといいですね。
職人には合わないかもしれませんが、一般家庭であれば70点でも問題ないので一般的な包丁として愛されています。
菜切り包丁から進化した文化包丁と三徳包丁
文化包丁と菜切り包丁は、現在では基本的に同じものを差す名前として使われています。
どちらも菜切り包丁を基にした、万能包丁でしたね。
ただ、若干違いがある場合もありますので、今回ご紹介したことを参考にしてくださいね!