台風の風速の定義と目安が知りたい!
夏になるとやってくる台風。
大きな被害をもたらすことから、その時期は天気予報に釘付けという方も多いかもしれませんね。
しかし一体どんな事を目安に台風だと定義しているのでしょう?
実は「風速」が大きなカギを握っているんです。
逆に言えば、それ以外の要素(雨など)は関係がないんですよ!
でも台風における風速の定義や目安ってどうなっているんでしょうか?
そこで今回は、そんな台風に大切な風速の定義とその目安についてご紹介しましょう!
ぜひ参考にして気くださいね!
台風の風速の定義って?
それではまず、台風の風速の定義についてご紹介しましょう!
17.2m/sが定義
改めてご紹介しますが、台風と呼ばれるにはある程度の風速が必要です。
その風速の定義は17.2m/s(17.2メートル毎秒)です。
これ以下の風速だと、どれほど雨が降っていても、雷がゴロゴロとなっていても、台風ではありません。
熱帯低気圧という単語を天気予報でよく聞きますが、これは17.2m/s以下のものを指す言葉です。
台風だったものが熱帯低気圧になるという事は、勢力がかなり弱まっているという事ですね。
なぜ17.2m/sなの?
ここで疑問なのが「なぜ17.2m/sなのか」という事です。
数字としても中途半端ですし、17m/sにしても良いような気がしますよね。
実はこれにはちゃんとした意味があります。
「ノット」という単位をご存知でしょうか?
このノットとは、分かりやすく言うと船が進む速さという事ができます。
実は台風の定義として
「10分間の平均風速が34ノット以上であること」
という風に定義されています。
この34ノットというのがm/sに置き換えると17.2m/sなんです。
台風の強さの定義
台風は天気予報などでも「強い」「非常に強い」「猛烈」等という単語をつけて紹介されることがあります。
実は適当に紹介しているわけではなく、きちんとそれぞれ定義されているんです。
でもその定義ってどれくらいなのでしょう?
強い台風は33m/s~43.9m/s、非常に強い台風は44m/s~53.9m/s、猛烈な台風は54m/s以上となります。
では実際どのくらいの強さなのでしょう?
次に項目でその目安をご紹介しましょう!
台風の風速に目安ってあるの?
それでは台風の風速に関して、目安はあるのでしょうか?
実際に体感した時、どのような感じになるのでしょう。
33m/s~43.9m/s
「強い風」
この時点で風に向かって歩くことはできない状態です。
シャッターや雨戸、電線が鳴り始め、屋根瓦などが飛ぶ可能性もあります。
トタンや看板は外れたりするので、この時点ですでに危険な状態というのはわかっていただけると思います。
速さで言うと自動車程度の早さですね。
海や等に行って死亡する方を毎年ニュースで聞きますが、台風の時に水のそばへ行ってはいけません。
今までは良くても今度は駄目かもしれません。
家族のためにも、絶対にやめてください。
44m/s~53.9m/s
「非常に強い風」
こちらは自力で立つことも難しい状態で、何かにつかまらないと無理です。
細い枝が折れる、根の腐った木が倒れる、ビニールハウスのビニールが破けたり、固定されていないプレハブ小屋は、転倒する恐れも。
運転するのも非常に危険な状態です。
速さで言うと自動車~特急電車程度です。
小さなお子さんや体重の軽い方は、飛ばされる危険もありますので外出はしないようにしてください。
小石など飛来物で怪我をする可能性も大変高いです。
54m/s~
「猛烈な風」
屋外での行動は不可能、とても危険なので屋内に避難する必要があります。
根の腐ったものだけではなく、普通の木も倒れ始めます。
それだけでなく、電柱や街灯も倒れることがあり、更にブロック塀も倒壊する恐れがあります。
通常の自動車での運転はまずできません。
大型のトラックでも転倒の恐れがあります。
仮足場なども崩れ、倒壊する住宅もではじめます。
速さで言うとこちらも特急電車程度ですが、猛烈な風と聞いたら外出は諦めてください。
どんな予定があっても、なによりもまず命を優先しましょう。
台風は非常に危険な気象現象
定義と目安を見ると、台風の恐ろしさがよくわかっていただけると思います。
ぜひ今回ご紹介したことを参考にして、台風が来ても怪我をしないように気をつけてくださいね!