柏餅の由来を知ってる?なぜこどもの日に食べるのか知りたい!
こどもの日に欠かせないといえば柏餅。
美味しくてお子さんよりも食べてしまうという方も多いかもしれませんね!
でも、どうしてこどもの日に柏餅を食べるのか、その由来をご存知ですか?
もちろんなんとなくではなく、きちんとした由来があるんです。
そこで今回は、こどもの日になぜ柏餅を食べるのか、その由来についてご紹介します!
また、ちょっとした柏餅の豆知識も一緒にご紹介しますよ。
ぜひ参考にしてくださいね!
柏餅の由来をご紹介!なぜこどもの日に食べるの?
それでは早速、なぜ柏餅をこどもの日に食べるのか、その由来をご紹介しましょう!
現在柏餅は季語ともなっていて、こどもの日を象徴する食べ物ともなっています。
でもなぜ柏餅だったのでしょうか?
柏餅が誕生したのは江戸時代
柏で巻いたお菓子自体は古代からあったようですが、柏餅と呼ばれ、こどもの日に食べられるようになったのは江戸時代の事です。
江戸時代というと、意外と歴史が短いような感覚ですよね。
しかも江戸時代といっても初代の家康ではなく、9代将軍家重から10代将軍家治の間に誕生したと言われています。
具体的な年号は分からないのですが、当時の書物などを読むと1641年以降に定着したと考えられています。
子孫繁栄を祈って
柏餅といえば、なんといっても目を引くのが柏の葉ですよね。
実はこの柏がとても重要な意味を持っているんです!
もともと柏は、古代より神聖な木とされていて、神様に御供え物を添える時の器としても出されていたそうです。
それにお菓子を包んでお供えしていたとしても、不思議ではありませんよね。
そして重要なのはその葉のつき方です。
柏の木の葉は、新しい葉が出てくるまで、古い葉が落ちることがありません。
このことから「家継ぎが生まれるまで親が死ぬことはない」と言われ、子孫繁栄の象徴として知られていました。
また餅を包むのに必要な大きな葉っぱが、旧暦のこどもの日まである柏の葉が便利だったため、という説もあります。
なぜ江戸時代に子孫繁栄を重要視したのか?
こどもの日に願う事は「こどもの健康」等を意味にこめたものでもよかったはず。
なぜ子孫繁栄という願いを重要視したのでしょう?
柏餅に「子孫繁栄」を願われたのには、柏餅が誕生した江戸時代という時代が深くかかわっています。
江戸時代は乳児の生存率が低く、特に家を継いでいくことがとても大切だった武家には悩ましい問題でした。
そこで子孫繁栄の意味を持つ柏の葉を使った柏餅が、武家にとってとても縁起の良い食べ物として誕生したんです。
当時は武家が中心だった風習でしたが、その後庶民にも広がり、現在のようにこどもの日に欠かせない食べ物となりました。
また当時江戸だけだったこの文化が全国に広がったのは、参勤交代がその理由なんだそうですよ!
柏餅の由来について御理解いただけましたか?
ぜひ今度の子供の日には、あなたも柏餅を食べてくださいね!
あなたは知ってた?柏餅に関する豆知識!
それでは次に、柏餅に関するちょっとした豆知識をご紹介しましょう!
あなたはこのこれらの事を知っていましたか?
中身はあんこだけではない?
柏餅の中身といえば、なんといってもあんこ。
でもそれ以外にも味噌あんや塩あんというものもあるんです!
御存じでしたか?
江戸時代は甘いあんこではなく、こういったあんの方が主流だったようです。
でもこれは意外とポピュラーだという地域の方も多いかもしれませんね。
近畿より西ではちまきがポピュラー
柏餅はどちらかというと東日本でよりポピュラーな食べ物です。
西日本では、こどもの日にちまきを食べるという方も多いですよね。
実はこれ、柏餅の柏の葉にその原因があるんです。
柏の葉は近畿より西の地方ではかなり手に入りにくいものなんです。
ですので柏餅よりもちまきの方がポピュラーなものとなったそうです。
ちなみに近畿以西は柏の木が自生していないんだとか。
ご存知でしたか?
あんこの種類は柏の葉で見分けられる!?
昔は小豆あんは柏の葉の表を見せて、味噌あんは葉の裏を見せるように包むのが決まりだったようです。
この風習を今でも守っているところもあるようです!
ぜひ和菓子屋さんでチェックしてみてくださいね。
柏餅の由来を思いながら、食べてみてください!
子孫繁栄の意味を込められた柏餅。
今度の子供の日は、そんな柏餅由来についても想いを馳せながら、食べてみてはいかがでしょうか?