あなたは知ってる?下駄と草履の違いについて知りたい!
着物を着る時に欠かせないものと言えば、下駄や草履。
さすがに着物を着たら、普段のような靴は履けませんよね。
カラカラ、ペタペタと言った下駄や草履の音は、それだけでなんだか風流な物のような気もしますよね。
でもそんな下駄と草履の違い、あなたは知っていますか?
分かるようで意外と違いまでこたえられませんよね。
そこで今回は、そんな下駄と草履の違いについてご紹介します!
ぜひ違いを知って履き分けてくださいね!
下駄と草履ってどう違うの?
それでは早速、下駄と草履の違いについてご紹介しましょう!
一体どんな違いがあるのでしょうか?
下駄
まずは下駄の紹介から始めましょう。
下駄と言えば着物を着た時に履く靴の事ですが、特徴は木で出来ていることと底についている歯です。
下駄は木製で出来ていて、特徴の一つです。
まず下駄を作る時は木の台から作られます。
木の台に3つの穴をあけて、そこへ鼻緒を通して作ります。
ただ、基本的にはこれだけでは下駄になりません。
もう一つの特徴である歯をつける必要があります。
下駄特有のもので、底に2本の歯が付けられています。
歯は底につけられている突起で、見たことがあるという方も多いと思います。
元々は雨の日に履くものとして開発され、高さがある分足が汚れにくくなるというわけです。
女性用の方が歯の高さが短いとされていて、舞妓さん等が履く「おぼこ」という履物も、下駄の仲間です。
この歯が下駄特有の「カラカラ」と言った音を出してくれるというわけです。
元々塗装していない道を想定して作られていたものなので、アスファルトでは慣れないと少し歩きづらいです。
とはいえ下駄から出る音が、なんとも言えない風流さを演出してくれます。
音が大きくて気を使う事もあるかもしれませんが、夏のお祭りなどではむしろ音がしていた方が気分も盛り上がりますよ!
ただ、必ずしも歯がついているとは限らず、歯のない「ぽっくり」、土踏まずの部分をくりぬいた形の「右近」と言った見分けの難しい物もあります。
歯があれば下駄なのですが、ないものでも下駄の場合がありますので、注意してくださいね。
使用シーンとしては、浴衣の着用時やちょっとしたお出かけです。
浴衣に合わせるのは必ず下駄を合わせてください。
着物の時は、普段着であれば下駄をはいても構いません。
ちょっとしたお出かけでも、下駄の方がお好きであれば下駄を履いてみてください!
ただ、フォーマルな場所での使用はNGです。
結婚式などでは履いていかないようにしましょう。
浴衣には必ず下駄という話をしましたが、浴衣はもともとフォーマルなものではありませんので、下駄を履いていても問題ありません。
草履
それでは草履はどんなものの事を差すのでしょう?
草履は革やいぐさ、布やウレタン、ビニールなどで作られ、歯がありません。
主流は革草履だと言われていますが、木製の物は基本的にないようです。
高級なものほど底に高さはありますが、下駄のような歯はなく、平らな底が特徴です。
下駄同様鼻緒もついていて、もしかしたらこちらの方が誰でも歩きやすいかもしれませんね。
足に密着することから、長距離移動、もしくは登山などで愛用されていたようです。
草履の中でもぺったんこで四角い物を雪駄、藁等で作られていて、足首を固定するようなものは草鞋と呼ばれています。
下駄とは違いフォーマルな場でも履いて行くことができます。
その際は底に厚みを持たせた高級なものを選ぶようにするのが良いでしょう。
普段用として使っても構いませんが、フォーマルなものとは分けて使うようにしましょう。
ただし、浴衣には合わせられないので、注意してください。
素材や使用用途が違う!
木でつくられ、基本的に歯がついていて、元々は雨の日用として作られた普段履き用の下駄。
様々な素材で作られ、長距離用の履物として愛さていた、フォーマルにも使える草履。
同じ和装に合わせる履物ではありますが、意外と違いがありましたよね。
履くシーンによっては、間違えると恥をかくこともありますので、覚えておきましょう!
下駄と草履を使い分けて、正しく和装を楽しもう!
下駄と草履は、思っているよりも大きな違いがありましたよね。
和装を正しく楽しむためにも、使い分けることがとても大切です。
そのためにもぜひ今回の記事でご紹介した事を、覚えておいてくださいね!