在宅と居宅は違うもの?違いについて知りたい!

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似たような意味の言葉というのが、数多く存在する日本語。

その中に「在宅」と「居宅」という言葉もあります。

でも在宅という言葉はよく聞きますが、居宅という言葉は初めて聞いたという方も多いかもしれませんね。

どちらも「宅」という字が使われているように、似たような意味ではあります。

ただ、全く同じ言葉ではありません。

ではどんな違いがあるのでしょう?

今回はそんな「在宅」と「居宅」の意味の違いをご紹介しましょう!

特に介護関係においては、使い方が難しいので目を通してみてくださいね!

在宅と居宅ってどう違うの?

それでは早速在宅と居宅の違いについてご紹介しましょう!

似ているようで、微妙に違う意味なんですよ。

在宅

ではまず在宅の意味から見て行きましょう。

在宅とは「家にいる状態」のことを差します。

「外出しないこと」ということもできますね。

よく電話などで「○○様は御在宅でしょうか」と聞かれますが「○○様は家にいますか?」と聞かれているわけです。

これはご存知の方も多いのではないでしょうか。

居宅

では居宅はどうでしょう?

居宅とは「日常的に住んでいる家、すまい」のことを差します。

在宅は家にいる「状態」のことを差していましたが、居宅は「住んでいる家そのもの」のことを差す言葉のようです。

ただし、居宅には「家にいること」という意味も含まれているので、在宅と同じような使い方をする場合もあります。

在宅と居宅の違い

では違いをまとめてみましょう。

「在宅」は家にいるという「状態」のことを差します。

「居宅」は「住んでいる家」その物の事を差します。

ただし、在宅と同じ意味で使われることもあります。

基本的にはこういった違いがあると覚えておきましょう。

居宅を在宅と同じような意味で使われると、ややこしくはあるのですが、前後の文から判断するようにしてください。

介護保険上の「居宅」の使い方

例えば在宅医療などの言葉もあるように、家に誰かがやってきて治療したり薬を持ってきたりすることは「在宅医療」と呼ばれます。

しかし、介護保険の業界ではちょっと違います。

介護保険では「在宅」ではなく「居宅」を使った物が多いようです。

きっかけは「介護保険制度」

介護保険の世界では「在宅」ではなく「居宅」が変わりの言葉として使われます。

居宅には在宅と同じ意味を持つこともあるので間違いではありませんよね。

これは介護保険制度において「在宅」という意味の言葉が「居宅」という言葉に置き換えられているからなんです。

介護を受ける方は「家にいて当たり前」という方が多いので、在宅ではなく居宅の方がふさわしいというのがその理由だと言われています。

この制度によって「居宅」という言葉をよく見かけるようになったとも言われています。

ただ居宅が「住んでいる家そのもの」という意味でもどうやら使われている上に、更に広い意味でも使われることもあるので、ややこしいですね。

介護保険における「居宅サービス」

介護保険には「施設サービス」「地域密着型サービス」そして「居宅サービス」と呼ばれる3つのサービスがあります。

今回取り上げている居宅サービスでは更に「自宅訪問系サービス」「通所系サービス」「福祉用具系サービス」「居住系サービス」の4つに分けられます。

居住系サービス以外は、自宅を中心とした介護サービスです。

ヘルパーさんが直接来たり、デイサービスを受けたり、福祉用具を販売すると言った事ですね。

これらは在宅という意味の居宅であったり、デイサービスなどは家そのものを差す居宅として使われていると考えられます。

しかし問題は「居住系サービス」。

これは介護保険の特定施設認可を受けた場所に、介護者の方が移り住んで介護サービスを受けることです。

一見すると「在宅」にも「家」という意味でも使えないような気がします。

しかし移り住むという事は、介護施設が介護を受ける方にとって「家そのものになる」という意味ですね。

またある意味で、介護施設と言う新しい家に「在宅」して介護を受けている、ととることもできます。

違和感がなくはありませんが、そう言った意味合いで居宅を使っているのではないでしょうか。

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介護系での居宅の使い方は難しい

一般的には状態と家そのものを差すという違いのある、在宅と居宅。

介護においてはもう少しややこしい使い方でしたね。

ぜひこの使い方を覚えておいて、正しく言葉を使ってみてくださいね!

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