妊婦さんが食あたりで下痢になってしまった時の対処法

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妊娠中には気をつけたい食事の事。

栄養面はもちろんですが、実は妊婦さんは食あたりになりやすいのです。

妊娠中は普段よりも免疫力が低下しているため、今まで大丈夫だった食べ物でも気をつけないと食あたりを起こしかねません。

妊婦さんの中には、下痢で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

その下痢が、実は食あたりが原因での下痢だったとしたら大変です。

そんな心配事をしないで済むように、妊婦さんのための食あたりの予防法と、もし下痢になってしまった時の対処法を見ていきましょう。

食あたりとは、食中毒の事!

食あたりという言葉は民間で広まった言い方で、医学的には食中毒というのが正しいです。

中毒の「中」は「あたる」という意味です。

食べ物に「あたる」という事ですが、食べ物の中の細菌やウイルス、化学物質、自然毒によって食あたりが引き起こされます。

食あたりの大半が、細菌やウイルスの感染によって引き起こされます。

妊婦さんは免疫の低下で感染症になりやすいので、食あたりの原因になりやすい食品を避ける事で予防ができます。

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食あたりの原因菌とその特徴

食あたりを起こす原因菌はたくさんあります。

代表的なものは次の通りです。

●カンピロバクター

鶏、牛、豚など家畜の常在菌で、この菌による食あたりは多く見られます。嘔吐、不快感、下痢などの症状があります。

レバ刺し、ユッケ、生卵などの生食は避け、よく加熱してから食べるようにしましょう。

●リステリア菌

生ハム、チーズなど食肉加工品と乳製品にみられます。日本では少ないですが、感染するとリンパが腫れたり発熱、倦怠感など、風邪の様な症状がみられます。

非加熱の食肉加工品や柔らかいナチュラルチーズ(ブルーチーズやカマンベールなど)をそのまま食べない様にしましょう。

●サルモネラ菌

鶏の卵や鶏肉にみられます。自家製マヨネーズも要注意です。

嘔吐、腹痛、下痢と発熱などの症状があります。

●腸炎ビブリオ

生魚にみられる菌で、海水に常在しています。海水温が高い夏場は菌が多く発生します。刺身には要注意です。

症状は悪心、嘔吐、下痢のほか、チアノーゼ(唇が紫色になる)がみられる事があります。

●病原性大腸菌

O-157がよく知られています。肉に付いて増殖しますが野菜などからも検出されていて、感染源には多くの食品が挙げられます。

嘔吐と出血を伴う下痢、腹痛などの症状があります。

●ウェルシュ菌
作り置きのカレーやシチュー、煮物に発生しやすいです。

夏場は特に、長時間の放置は要注意です。

嘔吐、水様性の下痢、腹部の痙攣などの症状があります。

●ブドウ球菌

皮膚に付いている菌が寿司、おにぎりなどに付いて、食品の表面で増殖します。

激しい嘔吐、下痢が特徴です。

●ボツリヌス菌
菌が出す毒素により食中毒が起こります。この菌の毒素は非常に強いですが、加熱により分解できます。瓶詰や真空パック食品、発酵食品によく見られます。

しゃべり辛くなったり、唾液の分泌障害など神経症状が引き起こされます。

妊婦さんが特に気をつけなければならないのは、カンピロバクターとリステリア菌です。

感染すると、お腹の赤ちゃんに影響が出る恐れがあるからです。

食あたりを防ぐには

食あたりの予防は、菌を付けない、増やさない、殺す、の3原則です。

食あたりにならないために、次の事に気をつけましょう。

⓵ 手洗いをしっかりと、食品はよく洗う

食事の支度をするとき、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。

野菜などは調理前、または食べる前にしっかり洗います。

② 食品はしっかり加熱する

肉類、魚介類は中までしっかり加熱調理しましょう。

作り置きのおかずやスープなどの再加熱時も、しっかり火を通します。
すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保存しましょう。

③ 調理器具の洗浄、滅菌をする

まな板やふきん、キッチンのスポンジの洗浄をしっかりして、菌の二次汚染を防ぎましょう。

清潔を保って、菌を増やさない様にする事が大切です。

他には、買い物の際は新鮮な食品を選ぶ事や、冷蔵庫での保存の仕方なども大切です。

冷蔵庫で食品を傷ませない様に、庫内に詰め込みすぎない様に心がけましょう。

下痢になってしまったら

気をつけていても、下痢や食あたりになってしまう事はあります。

下痢になってしまったら、まずはしっかり水分補給をしましょう。

妊娠中は普段以上に体は水分を必要とする上、下痢になると脱水症状を起こしやすいです。

冷たいものや刺激のあるものは避け、常温の水や湯冷し、カフェインレスのお茶などをこまめに飲みましょう。

食事は胃腸に負担をかけない、消化の良いものにしましょう。お粥や柔らかく煮込んだうどんがおすすめです。

つわりで食欲がない場合でも、出来るだけ何かを口にしましょう。

便を出し切ってしまえば、たいていの下痢は治るでしょう。

また、お腹を冷やさない様にする事も大切です。

薬を自己判断で服用しない様に、必ず医師に相談しましょう。

下痢がしばらく続いている場合は、ただの下痢ではなく食あたりを疑ってください。

また、激しい腹痛を伴う場合も同様です。

その場合は我慢せず、必ず病院で診察を受ける様にしましょう。

早めの処置で症状が軽く済めば、回復も早くなります。

お腹の赤ちゃんのためにも、早めに治しましょうね。

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