香水の種類、コロン・トワレ・パルファム の違いとつけ方
香水を普段から使っている人は多いと思います。
気分やシーンによって香水の種類を使い分けている人もいらっしゃいますね。
ところで、日本語では”香水”とひとくくりにされていますが、同じ香水でもコロン・トワレ・パルファム、というように、種類が別れていたりします。
同じ名前の香水でも、コロン・トワレ・パルファムというような種類の違いによって、使い分けが必要なようです。
では、このコロン・トワレ・パルファムの違いとは、どのようなものでしょうか?
また、その違いによる使い分けも見ていきましょう。
香水とは
そもそも香水とは、どのようなものなのでしょうか。
香水とは香料をアルコールなどの液体に溶かしたもののことで、体や衣服に付けて香りを楽しむためのものです。
ワックスなどに練り込んだ、固形の練り香水もあります。
古くは宗教的なものに使われたり、薬品として用いられていました。
薬効のあるハーブを酒精と一緒に蒸留させたラベンダー水やローズマリー水(ハンガリーウォーター)などの薬用酒が、アルコールに溶かした香水の起源とも言われています。
それが後に外用薬となり、香りを嗜むための香水となったようです。
ルネサンス期にはヨーロッパの貴族は入浴をあまりしなかったそうで、臭い消しとして香水が発展したそうです。
入浴が避けられていたのは、入浴により病気になると信じられていたからなのだそうです。
今でも香水は身だしなみとして、化粧品の一部として取り入れられていますね。
香水は有名なブランドの定番のものから、新しい種類のものまでたくさんあります。
シーズン毎の限定商品や、タレントやデザイナーが新しいブランドを出したりしています。
香水の種類とはーコロン・トワレ・パルファムの違い
さて、臭い消しとして発展した香水には、コロン・トワレ・パルファムといったように種類に違いがあります。
これは香料の濃度によって区別されています。
一番濃度が低く軽いのがコロンで、順にトワレ、パルファムと濃度が高くなります。
種類を順にあげますと、以下の4つに分けられます。
●コロン
オーデコロンと言われます。
濃度5%以下で、香りの持続時間は1〜2時間と短いです。
とても軽いので、ボディーミストのように軽くまとう感じで付けます。
オーデコロンは軽くて持続時間も短いので、リフレッシュしたいときなどにシュッと一吹きも。
お風呂上りに付けるとリラックスできますね。
オーデというのはフランス語のeau de、つまり、”水の”という意味です。
この表記があるものはやや薄いので、香りが軽くなります。
●トワレ
オードトワレと言われます。
濃度5%〜10%で、香りの持続時間は3〜4時間です。
軽くつけやすいタイプの香水で、価格的にも手頃で種類も豊富です。
持続時間が短いので、日中と夜とで使い分けをしたい場合にも適しています。
普段使いや、香水を付け慣れていない人には取り入れやすいでしょう。
香りは柔らかではありますが付けすぎると結構強く感じますので、やや控えめに付けるのがオススメです。
スプレータイプが多く、2〜4プッシュ程度を線をなぞるように付けるのが良いでしょう。
●オードパルファム
パルファムよりも一段階軽いものになります。
濃度10%〜15%で、香りの持続時間は5時間です。
パルファムと同じような香りの深さを楽しめますが、やや香りが軽く価格も抑え目です。
香りの持ちも長く、時間の経過による香りの変化が楽しめます。
こちらもスプレータイプが多いのですが、1、2プッシュ程度を付ける程度で十分香ります。
●パルファム
パルファムとはフランス語のparfum、いわゆる香水です。高級品のほとんどがこのパルファムです。
濃度15%〜20%で、香りの持続時間は5〜7時間です。
フォーマルな、華やかな場面にぴったりな香水です。
香りの持続時間がとても長く、香りの変化を楽しむことができます。
ただしお悔やみごとなどシーンによっては控えたほうが無難です。
香りがとても強いので、扱いには注意しましょう。
ほんの一滴だけで十分香りますので、付け過ぎには気をつけましょう。
香水の楽しみ方
香水は手首につける人が多いかもしれませんが、衣服に擦れてすぐに消えてしまいがちです。
体温の高いところに付けると香り立ちが良いので、肘の内側などに少量つけるのがおすすめです。
また、香りは下から上へと香り立つので、付ける部分はあまり高いところでないほうが良いかもしれません。
自分で香りが分かるほどだと付けすぎのことも。
香りの強いものはハンカチなどに一滴付けて、服のポケットやバッグに入れておくのも良いでしょう。
付けるのが適していない部位は、日が当たる部分。
香水の成分には、日光が当たるとシミの原因になるものがあるのだそうです。
香水の、コロン・トワレ・パルファムをTPOに合わせて使い分け、お気に入りの香水をより楽しんでくださいね。