妊婦さんの食事でNGな食べ物とは!
妊娠中は気をつけることばかりで、妊婦さんは本当に神経を使いますね。
普段していた何気ないことがNGだったりします。
食事は妊婦さんにとって、何よりも大切なことの一つです。
栄養をしっかり摂らなければいけないと食事に気をつけていても、妊婦さんにはNGな食べ物もあったりします。
妊婦さんが安心して食事を楽しめるよう、以下に食べてはいけないNGな食品とその理由をまとめてみました。
アルコール
妊娠に気がついたら真っ先に止めるのが「お酒」ではないでしょうか。
血中のアルコールは、胎盤を通して赤ちゃんにも届いてしまいます。
大人は肝臓でアルコールを分解できますが、胎児は内臓が未発達のためアルコールが分解できません。
そのため長時間アルコールが体内に残ってしまい、量によっては胎児の発達に悪影響を及ぼす可能性が出てきます。
具体的には、アルコールの摂取により妊娠の継続が困難になったり、胎児の発達障害や神経障害をもたらす胎児性アルコール症候群(FAS)になる恐れがあります。
妊娠に気がつかず、ちょっと飲んでしまった程度なら心配無いようですが、後々後悔しない為にも妊娠が判ったらお酒はNGです。
生もの
妊娠中は抵抗力が落ちてしまうので、普段よりも食中毒にかかりやすくなり特に注意が必要です。
食中毒の症状は辛いばかりか、それにより子宮収縮が起こると切迫流産になる可能性があります。
加熱が不十分な食品には菌や寄生虫が含まれており、細菌や寄生虫の中には母体を通して赤ちゃんに感染してしまうものもあります。
では食品ごとに、どのような注意が必要なのかを見ていきましょう。
⚫︎生肉、または加熱不十分な肉
ローストビーフ、生ハム、タタキ、レアステーキなど
トキソプラズマという原虫による感染症にかかる可能性があります。
妊娠初期に胎児が感染すると、流産の原因になります。
また生まれたとしても水頭症、脳内石灰化、網膜脈絡膜炎などの病気により、発達が遅れたり視力に障害が起こる恐れがあります。
⚫︎非加熱の加工品
ナチュラルチーズや未殺菌乳、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品
リステリア菌による感染の恐れがあります。
妊婦が感染すると胎盤や胎児に感染し、流産や髄膜炎、敗血症を引き起こす可能性があります。
カマンベールチーズやブルーチーズなどの柔らかいナチュラルチーズは、調理加熱してしまえば大丈夫です。
プロセスチーズは問題ありません。
生ハムやサラミなどは加熱殺菌済みであれば大丈夫です。
スモークサーモンは、食べる前に必ず加熱しましょう。
⚫︎生卵、鶏肉
カンピロバクターは牛や豚、鶏の腸などにいる常在菌の一つで、鶏肉からの感染が最も多いとのことです。
これに感染すると、胎児が髄膜炎になったり奇形になる可能性があります。
生卵は、サルモネラ菌による食中毒の恐れがあります。
胎児への影響はありませんが、先に触れたとおり食中毒により子宮収縮が起こる可能性がありますから、注意が必要です。
⚫︎生魚
寿司、刺身など
生の青魚やイカにはアニサキスと言う寄生虫がおり、これにより食中毒になることがあります。
冷凍処理で感染力が失われるので、解凍のものなら心配ありません。
しかしO-157やノロウイルスなど他の食中毒菌にかかる恐れがありますから、解凍であってもやはり生ものは避けるべきでしょう。
摂りすぎに注意するもの
少量なら問題はありませんが、摂取に注意が必要な食品は次のとおりです。
⚫︎カフェイン
カフェインにより胎児への血流量が減少するので、胎児の発育に影響が出たり、死産の可能性が出てきます。
また低体重で生まれてきたり、将来の健康への影響も考えられるそうです。
1日の摂取量が300mgまでなら問題が無いようですので、コーヒー2、3杯であれば大丈夫です。
ただし、お茶やチョコレートなどにもカフェインが含まれますので、注意が必要です。
⚫︎マグロなど一部の魚
マグロなど大型の魚は、食物連鎖の関係で水銀が多く含まれています。
妊婦がそういった魚を食べ過ぎると、胎盤から水銀が胎児に届けられます。
胎児は水銀を排出できないため、蓄積された水銀が神経系の発達に影響を及ぼします。
水銀の含有量が少ない魚を、上手に取り入れてみましょう。
⚫︎レバー、うなぎ、ホタルイカなど
動物性のビタミンAが、レバーやうなぎには豊富に含まれています。
過剰摂取すると、胎児の奇形など悪影響が出る恐れがあります。
特に注意が必要なのは、妊娠初期と後期です。
緑黄色野菜のビタミンAは問題無いようです。
⚫︎子宮収縮効果のあるハーブ、スパイス類
アロエ、パセリ、シナモン、ターメリックなど
アロエは、市販されているアロエヨーグルトは大丈夫です。
パセリも少量は問題ありません。
大量に摂取すると影響が出ますので、摂りすぎには注意しましょう。
ポイントを抑えて、バランスよい食事を
様々な食品を挙げましたが、避けるべきものは限られています。
妊婦さんの食べたものが、赤ちゃんにそのまま届けられます。
そのことを意識しつつ様々な食品を満遍なく取り入れて、バランス良い食事を心がけましょう。
基本的に、アルコールと生ものはNGです。
他は摂りすぎに注意して、ストレス無くマタニティーライフを乗り切りたいですね。