外反母趾の手術の方法と費用は?日帰りは可能か知りたい!
外反母趾は女性に多い、足の親指が曲がってしまうトラブルです。
ヒールの靴や足に合わない靴を履くことで、外反母趾を招いてしまいます。
外反母趾の治療には体操やテーピングの他に、手術という方法もあります。
手術の方法はいくつかあり、最近では日帰りでの手術も多く施術されるようになりました。
どのような状態であれば、日帰り手術が可能なのでしょうか?
その費用も気になりますね。
他の手術の場合は日帰り手術と比べると、費用はどのようでしょうか?
外反母趾の手術の方法と費用について、具体的に見ていきましょう。
外反母趾の原因
外反母趾の原因としてまず考えられるのは、足に合わない靴を履くことです。
先の細い幅狭の靴を履くと、親指から先が内側に押されて変形してしまいます。
ヒールの高い靴ほど爪先へも負担が強く、さらに変形しやすくなります。
また幅の広すぎる靴でも、靴の中で足がずれて動くので、足の変形を招いてしまいます。
楽に感じられる幅広靴も、合っていないものは良くありません。
足裏を支えている靭帯が緩むと、足裏のアーチが崩れてくることがあります。
横の靭帯が伸びると開帳足と言われる状態になりますが、これにより外反母趾が進行してしまいます。
歩くときに足指が使えていない、いわゆるペタペタ歩きをしていると開帳足になりやすくなります。
運動不足で足裏の筋肉が十分に使われていないことも、その原因の一つ。
足指の付け根にタコや魚の目ができている人は要注意です。
外反母趾の手術方法
軽度の外反母趾ならテーピングや靴底のサポーターなどでの保存療法があります。
靴のインソールで足のアーチを支え、外反母趾を矯正していきます。
保存療法で改善が見られないなど、外反母趾の進行具合や痛みの程度によっては、手術による治療があります。
手術の方法は多くありますが、一般的に良く行われている方法は中足骨を骨切りして矯正するものです。
中足骨とは、足親指の付け根から関節にかけての骨です。
骨の切り方にはいろいろな方法がありますが、変形の具合が酷いと切り方を慎重に選ぶ必要があります。
手術は以前は部分麻酔で行われてきましたが、最近では全身麻酔での施術が主流です。
目が覚めたら全て終わっていますから、楽といえば楽ですね。
手術にかかる時間は片足で1時間〜2時間程度です。
手術は両足を希望でも、回復に時間を要するため片足ずつ行うのが普通のようです。
通常の手術では片足で1週間〜3週間程度の入院が必要です。
家族の介助が得られる場合は短くて済みますが、そうでない場合や他に高血圧や糖尿病など合併症があれば、長めの入院になります。
外反母趾の程度は軽度〜中程度であれば、日帰りでの手術も行われるようになってきています。
DLMO(デルモ)法と呼ばれる方法で、第一中足骨頭を切開し、矯正後にワイヤーで固定します。
この手術の場合は、日帰りか入院かが選べます。
家族の介助が得られるようなら、日帰りも可能になりますね。
手術後2日目から踵で、松葉杖を使っての歩行が可能です。
その後2週間は安静にし、3週間目からリハビリを開始します。
気になる費用は?
外反母趾の手術は、約10万円〜20万円ほどです。
手術の費用には健康保険が適用されますので、自己負担は3万円〜7万円程度、それに必要であれば入院費がかかります。
術後は痛みが激しいのと安静が必要なため、入院を勧められることが多いようです。
無理をして負担をかけてしまい回復が遅れることもありますから、費用はかかりますが数日程度の入院は良い選択かもしれません。
手術はじっくり検討しましょう
手術をすることで外反母趾が完治できるかというと、それほど単純でもないようです。
外反母趾の原因を取り除かないことには、手術が上手くいっても再発することもないわけではありません。
歩き方のバランスが変わるため、手術によって却って歩きにくくなったり、稀に足の親指の動きが悪くなってしまうこともあるようです。
再手術は簡単なものではありません。
手術の前にはまず、履いている靴の見直しやサポーターやインソールでの足の矯正を試みましょう。