焼き飯とチャーハンの違いって何?具体的な違いについて知りたい!
お昼御飯の定番、焼き飯とチャーハン。
小さいころによく作ってもらったという方も多いと思いますし、ご自身でもよく作るという方も多いかもしませんね!
中華料理屋さんを中心に、焼き飯やチャーハンをなんとなく頼むと思うのですが、この二つって違いがあるのでしょうか?
なんとなく呼び分けているという方も多いと思うのですが、そもそも違いがあるのでしょうか?
そこで今回は、そんな焼き飯とチャーハンの違いについてご紹介します!
焼き飯とチャーハンの違いをご存知ないという方は、ぜひ目を通してみてくださいね!
焼き飯とチャーハンの違いって何?
それでは早速、焼き飯とチャーハンの違いについてご紹介しましょう!
どんな違いがあるのでしょうか?
焼き飯
実は大阪から始まった料理だと言われています。
現在でも、関東の方などにはなじみのない料理かもしれませんね。
大阪ではお好み焼きなど鉄板で焼く料理を好んで食べられます。
その為、ご飯も鉄板で焼いて食べたというわけですね。
また、余ったご飯を使うのが焼き飯、とも言われています。
この誕生からもわかるように、実は焼き飯は日本料理なんです。
作り方は基本的に具を炒め、ご飯を入れて卵を入れて作ります。
時々ソースを入れることもあるそうです。
ただ、地域によって作り方が異なる場合もあるようで、島根では味噌焼きおにぎりの事を、京都ではつけ物を入れたチャーハンのこと、といろんな焼き飯があるそうです。
チャーハン
チャーハンは言わずと知れた中華料理です。
その歴史はとても古く、中国の唐代や宋代の時代にはあったと言われています。
実はこの頃かまどや鉄器技術の進歩も著しい時期で、火力も強くなり、中華鍋が生み出された時期とも言われています。
火力と中華鍋が生まれたことで、中国料理の揚げ物や炒め物が普及したと言われています。
実は最初の作り方は、お米をスープで炊いてから炒めるという方法が主流だったようで、現在でも台湾では主流の作り方のようです。
現在の日本や中国では「炊いた米を卵と一緒に炒める」方法が主流です。
日本に伝わったのもかなり早い段階で、遣隋使が中国より持ちかえってきたとも言われています。
チャーハンの作り方なのですが、大阪の焼き飯とほとんど変わりません。
具材にもほぼ違いがなく、ソースを入れることはなくても、味としてはあまり変わらないかもしれませんね。
ただ、一つ大きな違いは卵を入れる順番です。
チャーハンは卵を入れてからご飯を入れるのがチャーハンです。
また、チャーハンは漢字で書くと「炒飯」。
「炒める飯」なのですが、焼き飯は「焼いた飯」です。
こういった微妙も違いはあるようですね。
チャーハンはある食べ物をヒントにして作られている?
実はチャーハンと焼き飯は、同じものを基にして作られた、と言われています。
それは「プラーカ」という、インドの料理です。
プラーカって何?
プラーカとは、お米をスープで炊いてから炒める料理のことです。
昔のチャーハンや、現在の台湾版のチャーハンと同じ作り方ですよね!
チャーハンの原点とも言えるプラーカは、日本にも影響を与えています。
遣隋使によってプラーカというものは日本に持ちかえられました。
これを日本流にアレンジし、ごま油を使って米を炊いた「油飯」が生まれました。
ところが日本においてプラーカはそこからチャーハンに変化したわけではなく、焼き飯になったと言われています。
あくまでも、チャーハンは中華料理として日本に入ってきた、というわけですね。
同じものを基としているので、味が似るというのは当たり前のことなのかもしれませんね。
他の国にも
プラーカの影響は日本や中国だけの話ではありません。
良く知られているのがトルコです。
トルコはプラーカを取り入れ、自身の国風にアレンジした「ピラフ」を作ります。
また、トルコはオスマン・トルコ帝国時代にはヨーロッパを座券しており、プラーカの文化も伝わりました。
そしてスペインを代表する料理「パエリア」が生まれた、ともされています。
インドで生まれたプラーカは、世界のいろんな国で影響を与えているんですね!
焼き飯とチャーハンは同じものを基にしていた!
チャーハンと、焼き飯、どちらも同じものがヒントとなっていることが分かりました。
だから味としてはそんなに違うものではないんですね。
ぜひ今度からは、こういった背景も踏まえながら、2つを楽しんで食べてくださいね!