せいろそばとざるそばの違いって何?食べ方
皆さんは、せいろそばとざるそばの違いってご存知ですか?
そんなのどっちでもいいじゃん!と思っていた私でしたが、主人が根っからのそば好きで「せいろそばが食べたい」と言われたのがきっかけとなり調べてみることにしました。
実は、せいろそばとざるそばには大きな違いがありました。
食べ方にも違いがあるので、今まであまり知らなかった…という方は是非参考にしてみて下さいね。
きちんとした正しい食べ方と違いを知ってこそ、美味しいおそばが食べられると思うのでこれを機に試してみましょう。
『せいろそば』と『ざるそば』の違いとは?
日本人なら誰でも一度は食べたことのある馴染み深いお蕎麦ですが、「ざるそば」と「せいろそば」には一体どんな違いがあるのでしょうか?
夏には冷たいお蕎麦、冬には暖かい年越しそばというように私達の生活には欠かせないお蕎麦です。
是非、この機会に詳しくみていきましょう。
“器の違い”だけだった…?!
実は、今の『ざるそば』と『せいろそば』の違いはほとんどなく、盛り付けされた器の違いくらいだそうです。
それ以外は、海苔がのっているか?のっていないか…というくらいでしょうか。
強いて言うならば、ざるそばは竹ざるに盛ったお蕎麦で、せいろそばはせいろに盛り付けたお蕎麦のことを指します。
●ざるそば
●せいろそば
では一体なぜ?ざるそばとせいろそばというように、名前の違う二つのお蕎麦が生まれたのでしょうか?
それには、深い歴史がありました。
『せいろそば』の歴史
せいろ蕎麦は本来、せいろで蒸したアツアツの商品を提供する商品でした。
時代は江戸時代初期、このころは冷たいお蕎麦ではなく蒸した熱いお蕎麦が普通でした。
しかし時代が進むにつれて蕎麦屋は蕎麦の値上げを幕府に要求しますが、これが却下されてしまい代わりに量を減らしても良いというお達しが出ます。
それで蕎麦屋は考えた結果、いきなり量を減らすとお客さんが怒ってしまうのでせいろの下にすのこを引いて底上げし量を調節したそうです。
これが『せいろそば』の始まりとなったのです。
『ざるそば』の歴史
ざるそばが生まれたのは、江戸時代中期です。
せいろそばより少し後ということになります。
江戸の蕎麦屋「伊勢屋」が身分の差別化を図るために、そばを竹ざるに盛った『ざるそば』を提供します。
これが非常に評判となり、他のお店でも真似をするようになったそうです。
つけだしもカツオの一番だしを使うなど、明治時代になると更にその差は広がっていき、ざるそばが高級だという位置づけになっていったのです。
また見た目の違いをだすためにも、ざるそばには海苔をのせたとされています。
■まとめ
いかがでしたか?
『ざるそば』と『せいろそば』の違いには、器の違いや海苔の違いもありましたが歴史の違いがあったということを知りましたね。
現代では、ざるそばもせいろそばも食べ方に大きな違いはないのですが、やっぱり器や盛り付け方には違いがあるようです。
是非、お蕎麦屋さんにお出掛けになった時はこうした違いも楽しみながら召し上がってみてくださいね。