あなたは答えられる?問題と課題の違いを例を交えながらご紹介!
普段何気なく使い分けている言葉はいくつかあると思いますが、「問題」と「課題」という言葉も、その内の一つではないでしょうか?
どちらも似たような意味ではありますが、どう違いがあるのかを問われると、なかなかうまく答えられないかもしれませんね。
たとえ例が出てきても、どちらがどちらと答えられることは少ないかもしれません。
では問題と課題には一体どのような違いがあるのでしょうか?
今回はそんな問題と課題の違いについて、例をあげながらご紹介しますよ!
例を読みながら、自分なりに問題と課題の二つの言葉の意味を、整理してみてくださいね!
問題と課題の違いって?
それではまず、問題と課題の違いについてご紹介しましょう!
一体どんな違いがあるのでしょうか?
問題
ではまず「問題」についてみていきましょう!
辞書を見ると問題とは「解決すべきこと」という風にあります。
例えば「自分の家で野菜を野菜を育てていたら、鳥ができた野菜を食べにくる」といったことがあるとしましょう。
この「野菜を鳥が食べる」ということが「問題」という事です。
何か行動を起こすというよりも「良くない状況のことを差す」というと分かっていただけるでしょうか?
ある意味「悩み」とも言えるかもしれませんね。
・学生はちょっと違う?
学生さんであれば、「問題」と聞くと「ドリル等にたくさんのっている物」といったイメージでしょうか?
ある意味これも「解決すべきこと」ですよね。
ただ少しニュアンスが違うのは問題の場合は「常に答えがある」ということ。
例えば「1+1=?」という問いがあったとして、これを「問題」とは呼んでも「課題」とは言いませんよね。
1+1という問いには「2」という答えが必ず用意されています。
3や4と言った答えは「間違っている」わけです。
ちょっとニュアンスが上記とは違いますね。
課題
では課題はどうでしょう?
問題とどう違うのでしょうか?
課題は辞書によると「課せられた題、問題」とあります。
どういう事なのか、先ほどの例を取って考えてみましょう。
「野菜を鳥に食べられる」というのは問題でしたよね。
そこから「鳥に食べられないように、どうすればよいのか」というのが課題です。
問題に対して、どう行動すればよいのか、という考えや行動そのものの事を差します。
「問題解決の為に考え、動くこと」と言えば分かりやすいかもしれませんね。
・学生の場合は?
では学生さんの課題とはどんなものの事を差すのでしょう?
小学校や中学校などでは、あまり使わない言葉かもしれませんが、大学生になるとよく聞く言葉ですよね。
大学生になるとレポートを提出することも多くなります。
レポートは「レポート問題」とは言わず「レポート課題」と言います。
ある意味レポートには明確な答えがありません。
様々な回答や考え方が出てくるはずです。
もちろん的外れなものでは駄目ですが、的を得ていればどんな答えでも間違いではありません。
こういった「明確な正解がない問いのこと」を「課題」と呼ぶのが一般的です。
違いをまとめよう!
では「問題」と「課題」の違いをまとめてみましょう!
問題:良くない「状況」のこと。
もしくは「明確な答えのある問い」のこと。
課題:問題に対する「解決策を考えたり行動したりする」こと。
もしくは「明確な答えのない問い」のこと。
例を見て、答えてみよう!
では最後に、問題と課題の例文を見てみましょう。
それぞれが問題と課題のどちらなのかを考えてみましょう!
例
1、間違えて商品を多く発注してしまった。
2、慢性的な人不足なので、人を増やした。
3、店の中狭すぎて、動きづらい。
4、熱いのでクーラーを導入した。
5、クレームがとても多い。
以上5つの文を見て、あなたはどれぞれが「問題」と「課題」のどちらなのかを振り分けられますか?
答えは上から「問題」「課題」「問題」「課題」「問題」となります。
状況を伝える文は「問題」、なにか行動をしている文は「課題」となっています。
微妙に違う問題と課題
今までなんとなく使い分けていたと思いますが、こうやって見ていると意外と違いがありましたよね。
なんとなく使っていた言葉も、しっかりと意味を理解することで、より正しい日本語を使う事ができます。
ぜひあなたも、問題と課題の違いを覚えて、正しい日本語を使ってくださいね!