あなたはどう使い分けてる?「づつ」と「ずつ」の違いについて!
日本語の魅力的なところは、とても微妙なニュアンスを表すことができることです。
それゆえに、日本人にとっても表現が難しいと感じることも多々ありますよね。
例えば「ずつ」という物がありますよね。
これには「ずつ」ともう一つ「づつ」という書き方があります。
「ずつ」も「づつ」も声に出すと同じものですが、書くとなると違うものですよね。
この二つの違いって、あなたは答えられますか?
そこで今回はそんな「づつ」と「ずつ」の違いについてご紹介します!
この違いをきちんと知って、正しく使い分けてみてくださいね!
「づつ」と「ずつ」の違いを知ろう!
それでは早速、「づつ」と「ずつ」の違いについてご紹介しましょう!
一体どんな違いがあるのでしょうか?
「づつ」の使い方
まずは「づつ」の使い方からご紹介します!
一体どんな時に使うのでしょうか。
答えとしては「いつ使っても間違いではない」とされています。
ただ、この「づつ」は「歴史的仮名遣い」で、「現代仮名遣い」ではありません。
また、使い方にもちょっとした法則性があります。
まず歴史的背景から見て行きましょう。
・歴史的背景
昭和21年、戦後の日本では「歴史的仮名遣いではなく、現代かなづかいを使うようにしよう」という事になりました。
この時歴史的仮名遣いであった「づつ」を使う事は誤りである、とされてしまいます。
ただ、40年後の昭和61年、歴史的仮名遣いを否定することは「高齢者の方の表現や、文化的価値の高い文章に歪んだ印象を与える」として「現代かなづかい」を改定し「現代仮名遣い」が生まれました。
その中で「づつ」と使う事も許容されるようになった、という背景があります。
・「づつ」の使い方
では使い方についてですが、基本的には「少しづつ」等の単語に後につける場合は、いつつけても間違いではありません。
ただし許容されているだけなので、教科書などでは「づつ」は使われておらず、テストなどではバツが付くこともあります。
学校や試験などでは使わない方が安心です。
あくまでも「許容しているだけ」と思った方が良いですね。
ほかにも、言葉の途中で「づつ」が使われることがありますよね。
例えば「竹筒」は「たけづつ」と書き、「づつ」が入っていますよね。
基本的に、こういった単語の中で「づつ」を使う時は「2つの言葉が合わさって作られた言葉」で使われます。
こういうとなんだか難しそうですよね。
ただ、字を見ると分かりやすいです。
先ほどの「竹筒」を見てください。
竹+筒という二つの単語で構成されていますよね。
どちらも、単体であっても意味が通じる言葉です。
こういった言葉を組み合わせた時は、「づつ」が使われます。
また、もとの単語が「つ」である物に関しても「づ」が使われます。
例えば「小包み」
単語をバラして別々に読むと「こ」+「つつみ」という読み方ですが、つなげると「つ」の音が濁ります。
こういった時は「つ」音が濁るので「づ」を使います。
これは「づ」という音の使い方でもあるので、覚えておいてくださいね!
ずつの使い方
では「ずつ」はどうなのでしょう?
「ずつ」は「づつ」とは反対に「現代仮名遣い」となります。
ですので、基本的には「少しずつ」など単語の後に続くのは、「ずつ」を使うのが正解です。
教科書などでは「ずつ」と使われていることが多いと思いますし、試験などでも「ずつ」と書いた方が安心です。
では単語の中に入っているものに関してはどうでしょう?
先ほどご紹介した「2つの単語をつなげて出来ている単語」では「ずつ」よりも「づつ」の方に軍配が上がります。
また「もともとは”つ”と読むが、単語にすると”つ”の音が濁る物」に関しても「づつ」をつかいます。
ただ、他の物に関しては「ずつ」と使う方がより正しい書き方だと言えますよ。
こういった微妙な違いは、使い分けるのが大変ですが、頭を整理して理解すれば、使いわけは容易です!
ぜひこういった使いわけの法則があることを、覚えておいてくださいね!
「づつ」と「ずつ」を正しく使い分けよう!
日本人は日本語に囲まれて育っていますので、難しいと言われる日本語も、自然とその使いわけができています。
でも、こういった細かい使いわけまでは、わからないという方も多いはず。
ぜひ細かいところまで気にしながら、正しく日本語を使ってみてくださいね!