妊婦さんの気になる悩み、便秘と下痢の繰り返しを何とかしたい!
妊婦さんのマイナートラブルの中でも、よく挙げられるのが便秘と下痢です。
食事が思うように摂れなかったり、水分補給ができなかったりで、普段よりも便秘になりやすくなります。
辛い便秘が解消すると、逆に下痢になってしまう妊婦さんも多いようです。
下痢になるとトイレに頻繁に駆け込まなくてはいけなくなったり、便秘以上に苦しい思いをすることもあります。
妊婦さんが便秘や下痢になる理由と、対処法についてみていきましょう。
妊婦さんが便秘や下痢になりやすいのはなぜ?
妊娠するとホルモンにより、腸のぜんどう運動が抑えられてしまいます。
妊婦さんが便秘になりやすいのは、この作用のためです。
それに付け加えて、妊娠初期はつわりで思うように食事ができなかったりすると、便のかさがありませんから便通が悪くなります。
妊娠中期以降になると大きくなった子宮が胃腸を圧迫するため、便秘になりやすくなります。
体を動かすのが億劫になり運動不足になるのも、原因の一つです。
また、妊娠中は水分をより多く必要とするため、水分補給が間に合っていないと大腸で便の水分が普段より多く吸収されてしまいます。
水分量が少ない便により、便秘が引き起こされてしまいます。
便秘が数日続いて体内から便を排出するように体が作用すると、今度は下痢になります。
これは体から不要なものを排出させるための生理現象です。
通常は便が排出されれば、下痢は治ります。
しかし、下痢が治ったらまた便秘になってしまう事が多いようです。
すぐに試せる便秘や下痢の対策
どうしても辛い場合は薬を服用するのも一つの方法ですが、できれば生活習慣を見直すことで解消させたいですね。
今すぐにでも実行できる方法についてまとめてみました。
●食事を小分けにして食べる
一度に通常の量の食事をするのではなく、少量に分けて食べるようにします。
胃腸への負担を軽減でき、ゆっくり食べることで食べ過ぎも防ぐことができます。
●水分補給を忘れずに
妊娠中はより多くの水分を必要としますから、水分補給をこまめに行いましょう。
特に下痢の時は脱水症状を引き起こさないためにも、十分な水分を摂りましょう。
胃腸が冷えると下痢につながります。
体を冷やさないように、温かい飲み物や常温の飲みものがおすすめです。
●消化酵素が含まれた食品を摂る
キャベツやパイナップル、キウイ、納豆など、野菜や果物、発酵食品には消化酵素が含まれています。
胃腸の負担を軽減し消化吸収を助けることで、便秘解消にも効果があります。
●水溶性食物繊維を摂る
便秘だからと不溶性食物繊維を摂り過ぎると、却って便秘がひどくなります。
果物や海藻類、こんにゃくなどに含まれている水溶性食物繊維は、便の水分量を増やしたり、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる働きがあります。
下痢の場合は不溶性食物繊維は消化の負担になるので避ける必要がありますが、水溶性食物繊維は下痢を治すためにも摂るようにしましょう。水溶性食物繊維が便の水分を吸収する効果があります。
●ストレスを溜めないようにする
ストレスからの自律神経の乱れは、便秘や下痢の原因になります。
妊娠中は気をつけることが多かったり疲れやすかったりと、いつも以上にストレスを感じてしまいがちです。
便秘になると、更にストレスになってしまいます。
リラックスできる方法や楽しみを見つけて、ストレスを溜めないようにしたいですね。
自律神経の働きを整えるためにも、規則正しい生活を心がけましょう。
便秘でいきんでしまっても大丈夫?
便秘でいきんでしまっても、子宮口が開いていないのであれば先ず心配は要りません。
いきんで排便が促されるのであれば、便秘解消になりますからそのほうが良いでしょう。
ただし、いきみすぎは血圧を上げてしまったり、子宮収縮の恐れがあります。
必要以上に、長時間いきむのは避けましょう。
気をつけたほうがいい下痢は?
大抵は便を出し切ってしまえば下痢はおさまりますので、心配する必要はありません。
しかし、いつまでも下痢が治らない場合は注意が必要です。
新婦さんは免疫力が下がっていて、普段より感染症にかかりやすくなっています。
特に、激しい腹痛を伴う下痢は食中毒の恐れもありますから、必ず医療機関を受診しましょう。
気になる場合は医師に相談を
いろいろ試しても解消しない場合は、無理をせず医師に相談しましょう。
我慢してしまうことで却ってストレスを溜めてしまうと、便秘や下痢が悪化してしまうかもしれません。
なかなか良くならない場合、何か別に原因があるかもしれません。
病院では妊婦さんが安心して服用できるお薬を処方してもらえますよ。
先ずは腸内環境を整えて、すっきり快適に過ごせるように心がけましょう。