イースターの意味とうさぎの関係
イースターの祝日には、どんな意味があるのでしょうか。
この祝日は、まだ日本ではそれ程馴染みが無いかもしれません。
イースターはキリスト教では大変重要な日で、日本語では復活祭と言われます。
復活祭と言われる意味は、キリストが金曜日に十字架に架けられ、亡くなった3日後の日曜日に復活したことからとされています。
イースターのお祝いは、春分を過ぎた最初の満月の後の、最初の日曜日に行われます。
ところでイースターの飾りに欠かせないものに、よく知られたイースターエッグとうさぎがあります。
卵には豊穣の意味や復活の意味があるとされていますが、うさぎが登場するのはなぜでしょうか。
イースターとうさぎの関係について、見ていきましょう。
うさぎが意味するもの
うさぎは非常に多産な動物として知られています。
一年に何度も、一度にたくさんの子供を生むことができるので、豊穣のシンボルとして位置付けられるようになりました。
また、古くにはうさぎは雌雄同体と考えられていて、聖母マリアと関連付けられるようにもなったそうです。
うさぎがイースターに登場するようになった由来
うさぎが登場するようになったのは15世紀の後半です。
ドイツではうさぎが春に子供達の行いが良かったかどうか、判断するという行事がありました。
後にうさぎがカゴにお菓子や卵を入れて、子供達の所に運んでくるというものに変わったそうです。
何だか、サンタクロースみたいですね。
うさぎが服を着た姿で描かれていることも、しばしば見られます。
また別のいわれでは、イースターの日に隠しておいた卵を子供達に探させたところ、綺麗な卵の影からうさぎが飛び出しました。
それを見て子供たちが、うさぎが卵を産んだと喜んだことも、言い伝えとなったようです。
復活祭当日のミサでは、生きたうさぎが連れてこらることもあるそうですよ。
因みにうさぎがイースターに登場するのは、キリスト教の西方教会です。
イースターの日の過ごし方
イースターの日は、教会では特別なミサが行われます。
そして、各家庭ではご馳走を囲んでお祝いをします。
イースターならでは、卵を使った料理も振る舞われます。
イースターの頃にはうさぎや卵を形どったチョコレートなどがお店に並びます。
イースターエッグやうさぎの形のチョコレートを飾り、それらはプレゼントとして家族や友人と交換します。
子供達は、うさぎが運んできたとされる卵を探すゲームである”エッグハント”など楽しみます。
春を祝いましょう
イースターは日本では馴染みはまだ薄いですが、キリスト教では大切な祝日です。
またイースターというのは、ドイツのある地域の春の女神の名前からとされています。
それらが合わさって、今のイースターになっているのですね。
その意味を踏まえつつ、異文化に触れながら春の訪れを皆さんで楽しむのはいかがでしょうか。