喪服と礼服って同じじゃないの?違いについて知りたい!~男性編~
誰しも一枚は持っておきたい礼服。
特にお葬式の場合はいつそうなるのかが分からないので、喪服として一枚は持っておきたいところ。
でも礼服と喪服って、同じものなんでしょうか?
特に男性の場合は、礼服も喪服も似たような見た目であることが多いですが、なんだか違いがありそうな気もしますよね。
では違いがあるとして、その違いとは一体何なのでしょう?
そこで今回は、礼服と喪服の違いを男性に絞ってご紹介します。
ご主人がいらっしゃる女性の方も、男性の礼服と喪服の違いを知っておくと便利なので、ぜひ目を通してみてくださいね!
喪服と礼服の違いを知ろう!~男性編~
それでは早速礼服と喪服の違いについてご紹介しましょう!
一体どんな違いがあるのでしょうか?
分かりやすく喪服と礼服の意味から見てみましょう。
喪服
喪服とは「死者を弔って、哀悼の意を表すために着る服」という意味です。
お葬式に着る服ですね。
実は喪服は、3つの段階に格を分けることもでき、「正喪服」「準喪服」「略喪服」となります。
遺族の場合、お通夜では準喪服か略喪服、葬儀告別式の場合は正喪服か準喪服を着ます。
弔問客の場合は、お通夜、葬儀告別式通して準喪服か略喪服を着るのが正式な着方です。
学生で制服がある場合は、制服でもかまいません。
礼服
では礼服とはどんな意味でしょうか?
礼服は「威厳をただし、経緯の意を表すための服」とされています。
フォーマルウェアとも呼ばれていて、一般的には冠婚葬祭用の服と言えますね。
お葬式はもちろん、結婚式でも使えますよ。
こちらにも格があり「正礼装」「準礼装」「略礼装」の3つがあります。
正礼装はモーニングやタキシード等、準礼装はディレクターズスーツ等、略礼装はダークスーツ、ブラックスーツ等です。
喪服は礼装の一つ
喪服は「葬式で着る礼服の一つ」と説明されることもあります。
つまり、喪服というのは礼服の一つです。
ただ喪服の場合は「礼服であれば何でもいい」というわけではありません。
喪服ならではのルールがあります。
喪服を着る時のルールって?
喪服は礼服の一つの種類であることは分かりました。
では他の礼服とは違い、喪服ならではのルールとは一体どんなものなのでしょう?
色
礼服は暗い色合いの物が多いのですが、特に喪服の場合は決められた色があります。
弔問客であればダークスーツでも問題ないのですが、一番間違いのないのは「黒」です。
それもビジネススーツのような黒ではなく、何度も黒く染め直された、濃い黒である必要があります。
ビジネススーツなどの黒は、喪服よりも薄い色となっていますので見る人が見ればわかってしまいます。
一番無難なのは、礼服の中の「ブラックスーツ」です。
現在では遺族、弔問客問わずお葬式で着ることができる喪服となっています。
こちらは「略礼装」のジャンルに入れましたが、実際は「準礼装」「準喪服」として使われているようです。
もちろん着てもマナー違反ではありませんので、一着持っているととても安心です。
繰り返しますが「ビジネススーツの黒」ではなく「ブラックスーツ」ですのでお間違えなく。
場合によっては注意を受け、恥をかく場合もあります。
光沢
お葬式で厳禁な素材は「光沢のある素材」です。
礼服は結婚式でも使う為、光沢のある素材の物もあります。
結婚式では問題ないのですが、喪服としてはマナー違反です。
ウール素材の物は光沢もなく、喪服として使えますのでおすすめです。
一着は持っておきましょう。
身につける物
また、身につけるものにもいろんなマナーがあります。
ネクタイ、靴、靴下・・・黒(黒でも光沢のあるものはNG)
ワイシャツ・・・白
防寒用コート・・・黒や濃いグレーなど地味で暗い色合いの物。
ネクタイピン・・・NG
カフス・・・パール、光らない黒い石のものなら可。
例えば結婚式でブラックスーツを使った後に、お葬式でも使う場合。
結婚式での装飾がそのまま残っているなんてことはないようにしてくださいね。
礼服よりもさらにルールが厳しいのが喪服
喪服は礼服の一つです。
ただ、結婚式など他の場面で使う礼服よりも、ルールが厳しいものではあります。
あなたが持っている礼服は、喪服としても通用するかどうか、しっかりと確認しておく必要があるかもしれません。
喪服のルールはしっかりと守って、恥をかかないようにしてくださいね!