中華鍋は空焼きが肝心!空焼きの方法と失敗してしまった時の対処法
家に一つあると便利な鉄の中華鍋。
パラっとした炒飯を作るなら、やはり中華鍋が一番です。
ただし中華鍋は、使い始めに空焼きの一手間が必要です。
中華鍋の表面には錆止めが塗られていて、これを焼き切って落とす必要があるのです。
空焼きをして油をなじませていくと、焦げ付きなく炒め物や炒飯を作ることができるようになります。
この大事な空焼きを失敗なく仕上げたいものですね。
でも、もし失敗してしまった場合は、何とかしてやり直すことはできるのでしょうか。
中華鍋の空焼きの方法と、もし失敗した時の対処法をご紹介します。
空焼きをしてみましょう
中華鍋を空焼きせずに使うと、料理中に錆止めから匂いが発生したり焦げ付いてしまったりと、良いことはありません。
少々手間ですが、一度しっかり空焼きをするだけですから、予め手順を確認して作業の雰囲気を掴んでおくと良いでしょう。
空焼中は煙が出るので、換気が良いようにしておきましょう。
●空焼きの方法
必要なもの – 中華鍋、たわし、食器洗剤、サラダ油、野菜くず、ペーパータオル
●空焼きの手順
⑴購入したての新品の中華鍋は、食器用スポンジと食器用洗剤を使って洗い、表面の汚れを落として乾かしておきます。
⑵中華鍋をコンロで加熱します。
はじめは中火で、鍋が十分に温まってから火を強めます。
煙が出ますが、鍋が青みがかった銀灰色になるまで加熱し続けます。
錆止めが焼き切れてくると、青みがかった銀灰色になります。
⑶鍋の中心部が十分に加熱できたら、鍋を傾けながら縁まで焼いていきます。
⑷鍋全体の色が変わったら、そのまま冷まします。
鍋がとても熱くなって危険なので、決して冷水につけたりなどしないでください。
⑸ある程度冷めたら、スポンジに中性洗剤をつけしっかり洗い流します。
⑹再び鍋を火にかけ、煙が出るまで熱してからサラダ油をひき鍋全体に行き渡らせて、そのあと野菜くずを炒めます。
油の幕ができ、焦げ付きにくくなっていきます。
⑺炒まったら野菜くずを捨て、鍋をたわしを使ってお湯で洗います。
この時、洗剤は絶対に使わないでください。
⑻洗い終わった中華鍋を火にかけ完全に乾かしたら、火から降ろしサラダ油を塗っておきます。(ペーパータオルを使うと作業がしやすいでしょう)
始めに鍋を洗う時に、鍋の表面を傷つけないように柔らかいスポンジで研磨剤が入っていないものを使いましょう。
メラミンスポンジは一見柔らかそうですが、表面を磨いてしまうので向いていません。
うまく仕上げるポイントは、青色っぽくなるまで十分に加熱をすることと、野菜くずを炒める時に多めの油を使用することです。
最後に、仕上がった鍋を洗う時には洗剤は使用しません。
毎回の調理後も洗剤を使わないことで、油が馴染んで焦げ付かないようになっていきます。
もし失敗してしまったら
もし空焼きが足りないなどで失敗し、焦げ付かせてしまった場合の対処方法をご紹介します。
焦げ付きを取り除いて、耐水のサンドペーパーで水をつけながら磨きます。
(番手は800番から始め、2000番まで順に作業をします)
しっかり磨き終わって表面に光沢が戻ったら、空焼き作業をやり直します。
失敗するケースで多いと思われるのが、おそらく加熱不足です。
家庭用のコンロでは火力が弱いため、十分に時間をかけて作業をしましょう。
暑くなるので、中華鍋の柄には乾いたタオルを添えると良いでしょう。
(火には気をつけてくださいね)
青っぽい色になるまで加熱すれば、鍋の表面に黒錆が発生します。
これが強力な皮膜となり、内部が錆びるのを防いでくれるのです。
錆止めを焼き切るとともに、この皮膜を作るのが空焼きでは大切なポイントです。
一度しっかり皮膜ができれば、その後のお手入れは洗剤いらずですし、料理も焦げ付くこともありません。
使い始めの頃は野菜炒めなどを作って、油をなじませていくと良いでしょう。
使いやすい中華鍋にできるよう、まずは空焼きを成功させましょうね。