ヌートリアはカピバラとはどう違う?気になる違いを比べてみた!

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ヌートリアという動物はご存知ですか?

見た目はカピバラにも似ている、同じ齧歯目の動物です。

カピバラは、見た目の可愛らしさからキャラクターになったり、触れることができる動物園があったりして人気者ですね。

しかしカピバラの人気ぶりとは違い、ヌートリアは何と害獣指定となっています。

これには何か事情があるようです。

ヌートリアとカピバラの見た目の違いと性質の違い、そしてヌートリアが害獣指定になってしまった所以をご紹介します。

ヌートリアはこんな動物!

ヌートリアは齧歯目、つまりはネズミの種類の一つです。

南アメリカが原産で別名は沼狸、かつては洋ドブネズミとも呼ばれていたそうです。
ヌートリアとはスペイン語で「カワウソの毛皮」を意味するのだそうで、原産地ではNutriaではなくCoipoと呼ばれています。
日本位は本来生息していない外来種で、特定外来生物に指定されています。
柔らかい上質な毛皮が獲れるため1939年にフランスから持ち込まれたものが、野生化して分布しています。
寒いのは苦手なため、日本では温暖な地域に生息しています。

体長は40cm〜60cmで尾の長さは30cm〜45cm、体重は5〜9kgの大型のネズミの仲間です。
前歯がオレンジ色をしていて、大きく特徴的です。
泳ぎが得意で、後ろ足には水かきがついています。

カピバラとは

カピバラはヌートリアと同じ齧歯目で、テンジクネズミ科カピバラ属に分類されます。

カピバラの名前の由来は「Kapiyva」(草原の主)に由来するとの説がありますが、定かではないそうです。

齧歯目、つまりネズミの仲間では最大で、体長は106cm〜130cm、体重は35kg〜65kgあります。尾はほとんどありません。

南アメリカの東部、アマゾン川流域を中心とした温暖な地域が原産です。

ヌートリア同様に泳ぎが得意で、脚には水かきがあります。

体毛はタワシのように硬く、5cm以上の長さがあります。

柔らかな毛皮のヌートリアとは随分違いますね。

性格は穏やかで、人にもなつきやすいのでペットとしても人気があります。

南アメリカでは家畜や食料にもされていたのだそうです。

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ヌートリアとカピバラの違いはココ!

同じ齧歯目で生息地も近いヌートリアとカピバラですが、生態には大きな違いがあります。

それはヌートリアは縄張りを持ち単独行動をするのに対して、カピバラは群れで行動をすることです。

しかし、日本で両方を並べて比べることは難しいですね。

もっとわかりやすい違いは、実は外見にあります。

ヌートリアとカピバラは、似ているようでも見た目に結構違いがあるのです。

●大きさがヌートリアに対してカピバラは倍ほどあり、豚くらいの大きさがあります。

どちらも大きなネズミですが、カピバラは随分大きくなるのです。

●ヌートリアには長い尾があるのに対して、カピバラにはありません。

ヌートリアは大きなドブネズミのような外見です。

●ヌートリアの前歯はオレンジ色で見えやすいです。

オレンジ色の歯は、少し不気味ですね。

●ヌートリアの体毛は柔らかなのに対して、カピバラはタワシのようです。

先ほども触れましたが、ヌートリアは毛皮を目的に日本に持ち込まれましたから、手触りの良い体毛が特徴です。

ヌートリアが害獣と言われるのは?

ヌートリアは戦時中の軍服用の毛皮のために持ち込まれ、1944年には日本で約4万頭が飼育されていました。

その後、需要がなくなったヌートリアは処分されたり放逐されたりしましたが、生き残ったものが野生化して現在に至っています。

日本ではヌートリアの天敵がいないことと繁殖力も相まって、どんどん増え続けています。

特に西日本では稲などの農作物の被害が報告されており、また巣穴により水田や畑にも害が及んでいるとのことです。

イギリスでも同様の事例が1970年代〜1980年代に見られ、100万頭を駆除して根絶させたのだそうです。

もともとは人間が引き起こしたことですが、なんとも皮肉なことです。

近年ではヌートリアに餌付けをする人がいるのだそうで、こういった行動もヌートリアの増加に影響しているのだとか。

ヌートリアを見かけても、軽率な行動は控えましょうね。

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