媒介と仲介の違いは何?不動産用語での違いについて知りたい!
「媒介」と「仲介」という言葉がありますよね。
仲介はよく使っても、媒介という言葉は、なかなか使わないと思います。
しかし不動産業界においては「媒介」という言葉はよくつかわれる言葉として知られているようです。
でもそれぞれの言葉の意味って一体どんな意味なのでしょうか?
そこで今回は、そんな「媒介」と「仲介」を、不動産用語としての違いについてご紹介しましょう!
ご存知ない方も多いと思いますが、知っておくと何かの役に立つかもしれません。
ぜひ目を通してみてくださいね!
媒介と仲介の違いは?不動産用語ではどんな意味?
それでは早速、媒介と仲介の違いについてご紹介しましょう!
まずはそれぞれの本来の意味についてご紹介します。
媒介と仲介の本来の意味
媒介の本来に意味は「中立ちをすること、橋渡し」もしくは「病気を多くに移すこと」と言った意味です。
例えば「蚊が病気を媒介した」という言葉は、比較的よく聞くかもしれませんね。
ある意味これも「橋渡し」的な役割です。
では仲介はどうでしょう?
仲介とは「当事者間の間に入って便宜を図ること」もしくは「第三者が紛争当事者の間に入って、紛争の解決に努めること」とあります。
言い方は少し違いますが「橋渡し」的な枠割を担う事ですよね。
かなり似た意味の言葉という事ができます。
不動産用語としての「媒介」
では不動産用語としてはどうでしょう?
不動産用語の媒介は「売主と借主の間に立って、不動産の売買や交換、賃貸借といった事の取引が成立するようにする活動」の事です。
自分で所有している建物を貸し出したり、管理代行をまかされている建物の貸し出しと言ったことは「媒介」ではありません。
あくまで他の誰かが所有し、管理している物を貸しだしたり売買したい時に、その間に入ってやり取りする場合を差します。
不動産会社ではそう行ったやり取りが多いですね。
不動産用語としての「仲介」
では仲介はどうでしょうか?
実は仲介も「媒介と同じ意味」という使われ方をされています。
「他の人が持っている建物を、誰かに貸し出したり売る時に、自分たちの会社を通して相手とやり取りをする」という意味です。
ではなぜこういった二つの言葉が存在するのでしょうか?
意味は同じでも、使われ方が違う?
根本的に「媒介は法律用語、仲介はそうでない」という部分があります。
法律において使われているのが「媒介」で、基本的に使われていないのが「仲介」という事です。
仲介が全く使われていないわけではありません。
ただ、圧倒的に媒介の方がよくつかわれているようです。
また、媒介という言葉には3つの種類があります。
次の項でそのことについてご説明しましょう。
仲介にはない媒介の種類
媒介も仲介も「両者の間を取り持って取引成立に努めること」という意味があります。
ただ、媒介には更にその内容を具体的にした3つの種類があります。
まずは「専属専任媒介契約」
これはその建物の持ち主が(売主)、ある特定の会社1社にのみ、媒介を頼む契約の事です。
次は「専任媒介契約」
これは売主が、ある特定の1社にのみ媒介を頼みますが、自分でも入居者を見つけることができる契約の事です。
最後は「一般媒介契約」
これは売主が、複数の会社に媒介を頼むことができ、自分でも入居者を見つけることができる契約の事です。
同じ物件が、複数のサイトで入居者を募集していることがありますよね。
あれがこの契約に当たります。
では仲介にはこういった種類はないのでしょうか?
仲介には明確に種類分けはされておらず、こういったこと全てをひっくるめて仲介と呼ぶと考えるといいかもしれません。
ただ、仲介というのは「媒介会社がさらに他の会社に紹介を依頼すること」という意味合いもあるようです。
つまり「Aという会社が直接売主から物件の紹介をお願いされた(媒介)けれど、AはBという会社に紹介するよう依頼した」という状態ですね。
こういった場合は「仲介」という言葉が使われるようです。
ちょっとややこしいかもしれませんが、間に多く人を通すことで手数料が高くなりますので、覚えておきたいですね。
同じ意味でもちょっと違う媒介と仲介
同じ意味の言葉でも、微妙に異なる媒介と仲介。
かなりややこしいとは思いますが、覚えておいて損はないはず。
物件をお探しの方は、ぜひ覚えておいてくださいね!