ナイロンとポリエステルの違いがわかる!バッグには〇〇!
ナイロンとポリエステルはどちらも石油由来の繊維です。
見た目もよく似ているため気にして見ないと違いに気付かないかもしれません。
どちらの素材も、洋服やバッグ、ロープなど様々な用途に使われています。
ではナイロンとポリエステルの製品で、バッグの場合は特徴にどのような違いがあるのでしょうか。
バッグの場合は耐久性や軽さなどが気になる所ですね。
ナイロンとポリエステルの違いを、特にバッグを選ぶに当たってのポイントに焦点を絞って見ていきましょう。
ナイロンとは
ナイロンはアメリカのデュポン社により合成された、ポリアミド合成繊維です。
もともとは女性のストッキング用の繊維として開発され、キャッチフレーズは「石炭と水と空気から作られ、鋼鉄よりも強く蜘蛛の糸より細い」と謳われていました。
1935年当時に開発されたナイロン−66は絹のような、ナイロン −6は木綿のような手触りとされています。
ナイロンの特徴としては、特に次のようなものが挙げられます。
⑴吸水性がややある
⑵薬品に強い(耐アルカリ性)
⑶柔軟性があり、耐衝撃性、耐摩耗性、靭性に優れている
⑷改質が容易で、ガラス繊維などの複合材との親和性が高い
⑸難燃性である
ナイロンの用途は主に冬用のスポーツウエアやウインドブレーカーなどの衣料品のほか、ギターの弦、ストッキングや水着、釣り糸などに用いられています。
ポリエステルとは
ポリエステルは多価カルボン酸とポリアルコールから作られた合成繊維です。
特によく生産されているのはPET(ポリエチレンテレフタレート)、PETは略号です。
飲料用のペットボトルはその一つですね。
PETの開発はイギリスのキャリコプリンターズ社で、ナイロンを開発したデュポン社が1953年に特許を取得して工業化されました。
今では、他にも様々なポリエステル素材が開発されています。
ポリエステルの特徴は、次のようなものが挙げられます。
⑴リサイクルが進んでいる繊維で、経済性に優れている
⑵薬品に強い(耐酸性)
⑶強度、耐衝撃性があり、耐熱性にも優れている
⑷糸の形状に変化を与えたり、他の素材を組み合わせた合成繊維を作ることが可能
⑸燃えやすい
ポリエステルの用途は、衣料用の繊維の他、フィルム、容器などに用いられています。
現在生産されている衣料用の繊維のうち、半数以上はポリエステルです。
バッグに最適なのは?
ナイロンやポリエステルは合成が容易であることから、高機能な製品が多く開発されています。
では、このような高機能な素材ではなく、一般的なナイロンとポリエステルを比べた場合には、どちらの素材がバッグに適しているのでしょうか?
バッグの用途にもよりますが、一般的にはナイロンの方がやや軽く摩耗に強いので、大きな旅行カバンやリュックサックなどには適しているでしょう。
実際にナイロンがバッグの素材としては最も普及しており、多くの鞄メーカーからナイロン製のものが販売されています。
しかし、ポリエステル製のバッグの中にも優れた機能のものがあり、先程触れたとおりナイロンやポリエステルには特殊な加工をされていることも多いです。
実際にバッグを購入する際は実際に商品を目で見て、素材の質感や作りなど手にとって確かめてから選ぶことが大切ですね。